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飯川雄大作品集「デコレータークラブ」

飯川雄大作品集「デコレータークラブ」

Regular price ¥5,500 JPY
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サイン入りです。飯川雄大の作品集です。

Book Design:高見清史 (view from above)
 
  発行:
赤々舎、せんだいメディアテーク  

  Size: H303mm × W225mm
  Page:218 pages
  Binding:Hardcover (with cushion material in the cover)
  Language:Japanese, English

 

一筋縄ではいかない作品を生み出すアーティスト、 

その思考、制作プロセスを探る、初の本格作品集!

飯川の「デコレータークラブ」シリーズ(擬態する蟹の名前に由来)は、親しみやすい作風を通じ、私たちが共有できない知覚や衝動、そして美術の制度的常識をめぐる鋭い問いを宿した表現で知られます。床に置かれ、誰かが持ち上げるのを待つかのような謎のスポーツバッグや、巨大さゆえ常に一部が何かに隠れて全貌を認識できない猫の彫刻、また展示壁だと思った構造物を手で押すと別の空間が現れるインスタレーションなどは、各地の美術館やアートプロジェクトで注目されています。 
本書は、飯川が 2007年から手掛け続けてきた「デコレータークラブ」のほぼ全作を豊富な図版と飯川による書きおろしのテキストで紹介するほか、木村絵理子、イ・アルム、五十嵐太郎ら有識者の論考を和英併記で収録しています。 また後半は、せんだいメディアテークと共に初の公共空間(公園)での《ピンクの猫の小林さん》の展示を目指し、 一旦断念に至った経緯を貴重な実践録として収録しています。 
プロジェクトを断念したのはなぜか?一筋縄ではいかない作品をめぐって編まれた、飯川の活動を知るための必読書となるとともに、アートプロジェクトの在り方に再考を促す 1 冊です。
本書収録 各論考より抜粋
 
"今日的な公共彫刻とは、リアルな空間において人々の行動を誘発するもの、そして人々の口の端に上り、バーチャルな空間でも同じ存在感を持って受容される作品のことであるだろう。"
 
── 木村絵理子(キュレーター、弘前れんが倉庫美術館館長)
「公共空間において彫刻はその存在を擬態できるか?」より
 
 
 
"飯川の「カワイイ」は一筋縄ではいかない。これは、実は「カワイイ」自体がそれほど単純な形式ではないこととも関係している。"
── イ・アルム(美学研究者、YPC SPACE [ソウル] 共同ディレクター)
『「カワイイ」怪獣の出現:《ピンクの猫の小林さん》と対面する』より
 
 
 
"アーティストの一見馬鹿げたようなアイデアは、都市の許容力やヴァイタリティを示すバロメーターになるかもしれない。"
── 五十嵐太郎(建築史・建築批評)
「想像力を通じて、風景を変容させる」より
 
 
 
"デコレータークラブが持つ「出会いがしら」の力で、目撃者たちの頭の中にも「何これ」「カワイイな」でも写真に全貌が写らない!」といった困惑をともなうマッサージが起こる。"
 
── 甲斐賢治(せんだいメディアテークアーティスティック・ディレクター)
座談会「《ピンクの猫の小林さん》仙台版への道のり」より

 

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